沖縄でしか釣れない魚は、その希少性から魅力があります。沖縄旅行で訪れた際は人気の魚を狙って釣りをするのもオススメです。本記事では、沖縄で人気の高い魚種とその狙い方を解説します。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
【沖縄の釣り】人気の魚5種と狙い方
沖縄の釣りで人気の魚を5種類紹介します。
タマン
沖縄の釣りで、タマンはトップクラスの人気を誇るターゲットです。強固な竿をふっ飛ばすほどの強烈な引きは、他の魚では、なかなか体験できないでしょう。
沖縄の釣具店、また有名釣具メーカーからもタマン専用竿やリールが販売されるほどの人気があります。
釣り方の種類とエサ
タマンはルアー釣りとエサ釣りで狙うことができます。ルアー釣りは基本日中がメインです。エサ釣りなら岸から行う打ち込み釣りがおすすめです。打ち込み釣りとは、オモリのついた仕掛けを魚の通り道に打ち込む釣り方です。
打ち込み釣りはシンプルで、主な仕掛けはオモリと針です。仕掛けを投げ入れたら、竿先につけたケミホタルと鈴が反応するまで待ちます。ケミホタルを使えば、夜間でも竿先の動きを光で確認できます。
エサには、魚の切り身やシガヤーダコ、イカなどを使います。タマンが食べやすい一口サイズに切るのがポイントです。
狙い方
打ち込み釣りでタマンを釣るためには、場所選びが重要になります。タマンは夜行性の魚で、夜になると岸近くの浅場まで回遊してエサを探す習性があります。
岩が点在していてエサが豊富な砂浜や沖から浅瀬につながる水路が、タマンを狙う絶好のポイントです。
また、釣る時間帯も重要になります。タマンが岸に近づき餌をあさる日没から日の出までの時間帯を狙って仕掛けを投げ入れましょう。
ルアー釣りで狙う場合は、リーフがおすすめです。沖縄の海は遠浅が多く、大潮の干潮時には歩いて冲まで行ける場所も多くあります。日中に潮が引く頃合いを狙ってリーフ際からルアー釣りをするとタマンが狙えるでしょう。
ガーラ
沖縄では、ロウニンアジなどのガーラも人気があります。体格のフォルムが、縦方向に高くて薄く、平たいことが特徴で、かなり大型化する肉食魚です。体長は2メートルほどにまで大きく育ち、体重はなんと70キロを超えることもあります。
釣り方の種類とエサ
ガーラはサイズ問わずルアー釣り・打ち込み釣りがメインになります。
ルアーは狙うサイズによって7cmのものや20cmを超えるものを使っていきます。
打ち込み釣りでは魚の切り身やタコ、イカ、生き餌などです。基本的にガーラはなんでも食べるので、釣りたいサイズによって餌の大きさ、針の大きさを変えてあげれば大丈夫です。
大型のガーラを狙う場合は打ち込み釣り、ルアー釣りどちらも魚に負けないヘビータックルを用意する必要があります。初心者の頃にそれらを狙うのは難しい部分もあるため、今回は比較的狙いやすい
20cm〜50cm程度のガーラを対象に狙い方を説明します。
狙い方
ガーラは回遊魚のため漁港近辺、河口、リーフ、ビーチなど比較的色々な場所で狙うことができます。
大事なのは時間帯とガーラの餌となる小魚の群れが居るかどうかです。
時間帯は魚たちの活性が上がる朝間詰め、夕間詰めを狙いましょう。
そして餌となる小魚がどのあたりに湧いてるか漁港や河口など移動しながら探すしてみましょう。初めてで場所がわからない場合は、釣具店の店員や釣り場にいる他のアングラーから情報を聞くのがオス末です。
時間、小魚の群れを発見したらルアー釣りで狙ってみましょう。
狙い方は小魚と同じサイズのミノーやポッパーなどのハードルアーを使います。ルアーを魚と勘違いしてガーラが捕食してくるのでアタリが来たら合わせます。
もしアタリが出ない場合は、ルアーのサイズを変える、タナ(狙う深さ)を変えるなど試行錯誤するのも釣りの醍醐味です。
カーエー
カーエーの正式名称はゴマアイゴで、アイゴの中では大型ですが、美味しいことが特徴で高級魚として扱われます。人気の魚ですが、ヒレのトゲには毒があるため注意が必要です。カーエーを釣ったときは、背ヒレに触らないように、フィッシングプライヤーなどで針を外しましょう。
カーエーは、沿岸域の砂底や、サンゴ礁域、岩礁域などに生息しており、漁港を中心に、テトラポット、護岸などで釣ることができます。
釣り方の種類とエサ
カーエーも強烈な引きが人気で、主にウキ釣りで狙います。強い引きに耐えられる2~3号の磯竿、スピニングリールは3000番以上、感度の良いウキ、カーエー針がおすすめの釣り具です。
ロッドの号数は、使える釣り糸の太さを表し、リールの番号は、糸巻量の違いを表しています。
ウキ釣りは魚が食べたときにウキに反応が出るため見ながら釣りができる比較的初心者にもおすすめの釣りです。
マキエと呼ばれる集魚剤を撒いてカーエーを集め、エサはオキアミか練り餌を使います。練り餌はニンニクの成分が入ったものがおすすめです。
狙い方
カーエーは、エサを探して決まった場所に回遊してくることが多いです。漁港では水深のある堤防やスロープなどにカーエーポイントがあり、有名なポイントではカーエーの濃い魚影が確認できるでしょう。ポイント探しもカーエー釣りの魅力の1つといえます。
釣れる時間帯は1日中ですが、大型は比較的、夜釣りの方がよく釣れます。
狙い方はウキを付けた仕掛けを投入します。カーエーはエサをつつくように食べるためウキがわずかしか動きません。小さなアタリしか出さないためそこは注意しましょう。
逆に他の魚はウキが海中へ沈んでいくため、ウキが少し沈む動作を繰り返してるようならカーエーの可能性が高いです。
少し沈んだタイミングで竿をしゃくり合わせて見ましょう。もしかからなくても「アタリと思ったら合わせる」これが釣れる確率を上げてくれます。
イラブチャー
イラブチャーは、ブダイ系の魚の総称です。魚体がカラフルなイラブチャーも人気の魚で、強烈な引きが魅力となります。タマン同様、一度味わうと虜になってしまうほどの強い引きです。
釣り方の種類とエサ
イラブチャーはルアーに反応しないため、フカセ釣りやサビキ釣りなどがメインになります。餌はオキアミや練り餌を使いますが、イラブチャーはコーンが好物でよく釣れます。コーンはエサ取りの小魚が食べないためイラブチャーが狙いやすいためおすすめです。
また、イラブチャーの活動時間は日中のみになり日が暮れると反応がゼロになります。なので朝間詰めから夕方まででポイントを絞り狙う必要があります。
狙い方
基本はフカセ釣りで狙いましょう。
撒き餌と呼ばれる集魚材を海に巻いてイラブチャーを表層に浮かせます。集魚材に同調するようにオキアミやコーンなどを流していけば食べる確率が上がります。ただし時期によっては海底付近に止まっていることも多いため、海底付近にエサを落とすことも狙うポイントになるでしょう。
魚が浮いてくる場合はゆっくり餌を沈ませて、撒き餌と同調させることを重点的にします。
魚が沈んでいる場合は餌を早く底に沈ませて、イラブチャーが餌を探して食べるのを待ちます。
ミーバイ
ミーバイは、ハタ類の魚の総称で、沖縄でもポピュラーな魚です。岸から狙いやすいイシミーバイや、沖縄の高級魚アカジンミーバイ、沖にいる巨大なアーラミーバイ、チャイロマルハタなどさまざまな種類がいます。
ここでは初心者向けに岸から狙えるイシミーバイ系を紹介します。
釣り方の種類とエサ
釣り方としてはルアー釣り、ウキ釣り、打ち込み釣りなどが一般的です。
餌は比較的なんでも食べてくるのでルアーは7〜13cm程度、餌であれば魚の切り身やエビ、オキアミなどがおすすめです。
時間帯も昼夜問わず食べてくることがあります。
釣り方のポイントとして、ミーバイはエサに食いつくとすぐ棲み処に潜る習性があるため、針にかかっても根掛かりのようになることが多々あります。
そこで無理に竿を引っ張るのではなく、糸を出し魚に掛かっていないと思わせ、自分から泳いでもらい浮かす方法や、少し糸を張った状態にして竿尻を叩き、糸を振動させることで魚を浮かす方法を用いることが重要です。
狙い方
ルアーで狙う場合は、岩礁帯にハードルアー、ソフトルアーを通します。
ミーバイは水深が5cm程度でも岩礁帯に隠れて獲物を待っているため、浅場から狙っていきましょう。
一番は海底付近までルアーを落とすことがおすすめですが、初心者の頃は根掛かりの可能性も高いため表層付近で活性の高いミーバイを狙うのも手です。
エサ釣りの場合は、仕掛けを海底まで落としたら待ちましょう。落としてすぐに反応がなくてもしばらくすると食ってくることがあります。また仕掛けを動すことで魚に誘いを入れるのもおすすめです。
ただし、エサ釣りもポイントとしては岩礁帯が良いため根掛かりの可能性が高くなります。根掛かりがひどい場合は、ウキ釣りなどで仕掛けを少し浮かすことも頭に入れながら狙うと良いでしょう。
まとめ
沖縄でしか釣れない魚は、引きが強い魚が多く、掛かった場合は釣りを魅力にハマること間違いなしです。時間帯によって釣れる魚も変わりますが、どの魚も朝間詰め・夕間詰めがチャンスとなります。
また日中の魚は警戒心高い魚種も多く、釣れないこともしばしばあります。そんな時は夜釣りを活用しましょう。夜は警戒心が落ちる魚が多く、餌や針が大きくても食べてくることがあります。また、夏の沖縄は猛暑で日中の釣りが難しい時もあります。そんな時も夜釣りなら快適な釣りができます。
沖縄に訪れた際は人気のターゲットを狙って釣りに挑戦しましょう。