投げ釣りといっても、堤防からのチョイ投げ釣りから、遥か先の魚を狙う遠投投げ釣りなどいろいろあります。投げ釣りは誰でも楽しめて、安定して魚が釣れるため初心者の人にもおすすめです。
沖縄の海は岩がゴロゴロしてるため根掛かりのリスクが高いですが場所を選んで狙えば楽しい釣りです。本記事は、沖縄で釣り体験をしたい方、釣りを始めたい方、釣り初心者さんに向けて、投げ釣りの仕掛けと釣り方を解説します。ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
【沖縄で釣り】投げ釣りとは?
投げ釣りはオモリと針で出来た仕掛けを投げて、沖や深場から魚を釣り上げる釣り方です。海岸沿いの砂浜や堤防などが主な釣り場になります。
ちなみにキャスティングの飛距離を競う大会が開催されたりと、投げ釣りはスポーツ的な側面も持っています。
ジギングやルアー釣りに比べて、投げ釣りは比較的簡単なため、子ども連れのファミリーにも楽しみやすく釣りを始めるのに適した釣り方とも言えます。
投げ釣りでは、ホシギスなど海底にすむ魚がメインになりますが、沖縄特有のベラやユダヤーガーラ、ミーバイなども釣れたりします。
【沖縄で釣り】投げ釣りの仕掛け
投げ釣り用の竿もありますが、一般的な振出竿で問題ありません。遠投する場合は長めの竿を用意したほうがいいでしょう。チョイ投げ釣りであれば、リールも小型のスピニングリールが充分です。
初心者用の釣り竿セット、釣具レンタルの釣竿セットなどでもOKです。
仕掛けの詳細
投げ釣りは、天秤という釣り具を使用することが特徴です。リールの糸をまず天秤に結び、そこから仕掛けが付くかたちになります。
天秤はL字になっており、魚が引っかかった際の反応を増大させて釣り人に知らせる機能を果たしています。L字の角から吊り下がっているのがオモリで、重たくすることにより、より遠くへ投げることができます。
投げ釣りの仕掛けは、1回のアプローチでアピール力があり、複数匹の魚が狙えるように多岐針が使用されるのが一般的です。
ただし、1から仕掛けを作るのは初心者には難しいため、釣具店に売られている投げ釣り仕掛けセットを購入することをお勧めします。ラインを仕掛けセットに結ぶだけですぐ釣りができる優れものです!
エサの種類
投げ釣りのエサはゴカイや青イソメなどの虫エサがメインになります。釣るエリアや状況によって使い分けることが大切ですが、虫エサが苦手な人には、釣具店に人工エサも販売されていますのでそちらを使うのも推奨します。
沖縄特有の餌であればシガヤーダコの足や魚の切り身などもオススメです。
投げ釣りの仕掛けは、常に海底を引きずられます。針先などが岩や砂などに擦れて甘くなるのが早いため、定期的に確認をしましょう。エサの付け替えのたびにチェックすることをおすすめします。針を変えた途端にヒットするなんてことも少なくありません。
また、投げ釣りの場合、エサは一般的に通し刺しします。通し刺しとは、ゴカイなどをハリ全体に刺すことです。頭から針先を入れ、針先を胴体から出します。エサの一部分をハリに少しだけ引っかけるチョン掛けは、投げ釣りの場合は身切れする可能性が高いため、あまりおすすめしません。
ホシギスなど海底にすむ魚は新鮮なエサを好む傾向にあるため、常にエサは新しいものに付け替えましょう。
【沖縄で釣り】投げ釣りの釣り方
投げ釣りの釣り方を順番に紹介します。
投げ釣りの釣り方:(1)エサをつける
先述の通り、エサを通し刺しします。
投げ釣りの釣り方:(2)仕掛けを投げる
スピニングリールのベールを倒し、糸が出ないように指で押さえ、ロッドを振りかぶり、竿の先を体の真後ろに持っていきます。まっすぐ竿を振りおろし、オモリが頭の上を通過した瞬間に押さえていた手を離すイメージです。
また、2m程の短い竿で10~20m先を狙うのであれば、竿先を斜め下に構え、手首のスナップでコントロールしながら投げることもあります。こちらは慣れてから試してみましょう。
投げ釣りの釣り方:(3)ゆっくり糸を巻いて、魚を誘う※
仕掛けが海底まで沈むとリールから出る糸が止まります。ベールを起こして糸をゆっくり巻きましょう。1秒間に半回転~1回転ぐらいのゆっくりしたスピードで、仕掛けを海底から浮かさず、引きずるイメージです。
ある程度巻いたら、魚がエサを食べる時間をつくるため待ちます。
※一般的には上記のやり方です。ただし沖縄の海においては、なるべく巻かないでラインを張った状態で待機する方が得策です。理由は下に記載してます「沖縄の海で投げ釣りする際に気をつけるべきポイント」をご参照ください。
投げ釣りの釣り方:(4)ヒットしたら、魚を釣りあげる
魚がエサに食いつくと竿の先が小刻みに震えるため、竿の先を立てて、魚を針にしっかり掛けます。水面まで糸を巻き上げ、周囲の人に気をつけながら魚を釣りあげます。
沖縄の海で投げ釣りする際に気をつけるべきポイント
沖縄の海底は岩がゴツゴツしており、根掛かりのリスクが非常に高いです。
根掛かりとは、仕掛けが海底に引っかかり糸が巻けない、糸が擦れて切れてしまい仕掛けがロストするなどの釣りにおける重大な問題です。
根掛かり中に無理に竿を引っ張ると、竿が折れたり、リールが壊れる可能性もあります。
投げ釣りの場合、仕掛けが海底まで落ちるため沖縄の海だと相性が悪いです。ですので、気をつけるべきポイントは以下2点になります。
海底が砂地、平地の場所を選ぶ
投げ釣りをする際は釣り場の選び方が重要です。なるべく障害物のないビーチ(砂地)か漁港の内海で海底が砂地、もしくはアスファルトの平地になってる場所を選びましょう。
投げ釣りに適した沖縄の漁港は以下です
- 糸満漁港
- 泡瀬漁港
- 熱田漁港
- 与那原マリンパーク
- 宜野湾新漁港
- 名護漁港
- 漢那漁港
- 石川漁港
糸を張った状態を保ち、仕掛けを海底に引きづらない
少しテクニカルな話ですが、仕掛けを海底に落とした際に、竿から出てるラインを張った状態にすることでライン〜仕掛けまでの糸よれがなくなります。そうすると、海底でも仕掛け自体が少し浮いた状態になったり、無駄な糸が海底の障害物に絡まることも予防できます。
そして、ラインを張ったら極力仕掛けを放置しましょう。無理に足元まで巻いて引きづると道中の障害物で根掛かりするリスクが増えてしまいます。
魚へのアピール力が少し劣りますが、根掛かりで仕掛けを失っては本末転倒です。
ぜひ、根掛かりに気をつけてながら釣りに挑戦してみてください。
【沖縄で釣り】投げ釣りで釣れない場合は?
投げ釣りで釣れない場合のコツを解説します。
【投げ釣りのコツ-その1-】投げる方向をかえる
同じ方向だけでなく、広範囲に仕掛けを投げてみましょう。しかし、投げ釣りは周囲の人と仕掛けが絡むことが多いため注意が必要です。
【投げ釣りのコツ-その2-】エサを付け替える
先述の通り、エサの新鮮さがなくなり、魚が食いつかないことが考えられます。エサの色が白っぽくなり、ふやけた感じであれば付け替えることをおすすめします。
また、エサの付け方は基本、通し刺しですが、魚にアピールするために何匹も房状に掛ける房掛けや、においを出すために縫い刺しを試すことも1つの方法です。魚がなかなか食いつかない時は、いろいろと工夫しましょう。
【投げ釣りのコツ-その3-】オモリ、ハリのサイズを変える
仕掛けのオモリやハリのサイズを変えることで以下の効果見込めます。
【オモリ】
遠投の飛距離が伸びて、より遠い場所の魚を狙える。重めのサイズなら潮の流れが早くても流されることなく、狙いたいポイントに留めておくことができる。
【ハリ】
大きいハリだと魚が食べてこないことがあります。小さいハリに変えてみるのもオススメです。
【投げ釣りのコツ-その4-】エサの長さを短くする
エサが長すぎて、食べられても針に届いてない可能性があります。エサを短くすることで針にかかる可能性があるでしょう。
まとめ
投げ釣りは、他の釣り方に比べて、周囲の人に迷惑を掛ける可能性が高い釣り方です。仕掛けを投げるときは、周囲に充分気をつけた上で投げましょう。
また、根掛かりに気をつけて釣りを楽しみましょう。